ROOFTOP at Ichigaya

東京都 撮影|kenta hasegawa

設計|大平貴臣/OSKA&PARTNERS INC

Architect's comment

使われていない都市の余白空間の改修

築8年のオフィスビル屋上をテナント専用の屋上ラウンジとしてリニューアルしたプロジェクト。現況は、2/3が設備機器が既設され、1/3程度が空地となっており、ちょうど目隠しスクリーンやハト小屋によって3つのエリアに分かれていました。この壁で分かれた3つのエリアの特徴をいかし、エリアごとに異なるアーティストの絵を配置し、アートギャラリーのようなラウンジを提案しています。

3つのエリアの特徴はそれぞれ

Area1|ハト小屋と防風壁の高さを利用して緑化したスモーキングラウンジ。

Area2|ラウンジチェアやカウンターのある、日影時間の長いラウンジ。

Area3|既設の配管やハト小屋の高低差を活かし大階段と大テーブルのあるラウンジ としています。

計画にあたって技術的なハードルが2つあり、1つ目が屋上の耐荷重。2つ目がバリアフリー認定建築物のため認定を維持する計画とすることでした。

屋上スラブの耐荷重については、原設計者の協力のもと精査すると、余力に分布があることがわかり、その条件をそのまま各エリアの特徴となるように調整しました。

2つ目のバリアフリーに関しては、幸い高低差の擦り付けが必要な部分は、積載荷重が増やせるエリアだったためデッキで擦り付けることでクリアしています。

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